
AIに調べものを頼むと、すらすらと答えが返ってきます。でも、その答えが、どのページの、どの文に基づいているのかは、分からないことが多いです。この記事では、自分で集めた資料だけを根拠に、出典の番号つきで答えさせる手順を紹介します。
なぜ「資料を限る」と、確かめやすくなるのか
ふつうにAIに聞くと、AIは、学んだ知識や、検索した情報を混ぜて答えます。どこまでが確かな情報なのか、読む側には見分けがつきません。
そこで、答えの根拠を、自分が集めた資料に限ります。すると、次のことができるようになります。
- 資料に書いていないことは、「書いていない」と答えさせられる。
- 答えの文ごとに、どの資料に基づくかを、番号で示させられる。
- 番号をたどって、元の文を自分で確かめられる。
ただし、これで間違いがなくなるわけではありません。資料の読み違いは起きます。確かめる手間を、短くする方法だと考えてください。
手順1:調べもののタブを、グループにまとめる
調べものをしていると、タブがどんどん増えます。まず、使う資料を決めて、1か所にまとめます。LB TAB Layersなら、「調べもの:〇〇」のようなグループを作り、使うページを保存します。
- 公的機関の資料、業界の資料、ニュースなど、種類ごとにサブグループに分ける。
- 保存したタブに、「この表の数字を使う」などのメモを書く。
- 調べものの続きをするときは、グループの ▶ でまとめて開く。
グループに入れたタブは、閉じても残るので、資料選びを、1日で終わらせなくても大丈夫です。開き方と閉じ方は、タブを一括で消して、ブックマークを一括で開く(LB TAB Layers のブログ)で紹介しています。
手順2:ソースポケットに、ページの本文を集める
LB AI Prompt side bar の「📚 ソース」(ソースポケット)は、開いているページの本文を、ボタンで集める機能です。
- 資料のページを開いて、上のバーの「📥 ページをポケットへ」を押す。そのページの本文が入ります。
- ページの一部だけを使いたいときは、その部分の文字を選んでから押す。選んだ文字だけが入ります。
- まとめて入れたいときは、「📚 ソース」の画面で、開いているほかのタブを選んで取り込む。
- 会議の議事録や、手元のメモは、「テキスト・メモを直接貼り付けて追加する」から入れる。
はじめてのサイトでは、Chrome が、そのサイトへのアクセスの許可を聞いてきます。集められるのは12件までで、1件あたり約3万5千字までです。集めた本文は、どこにも保存せず、弊社にも送りません。サイドパネルを閉じると消えます。
社内の会議の記録も、資料になります。議事メモレックでメールに届いた要約を、テキストとして入れれば、「先週の会議で決まったこと」と「集めた資料」を並べて聞けます。会議の録音は、参加者の同意を取ってから行ってください。
手順3:🔒 限定ソースで、出典番号つきで聞く
ソースが入ると、サイドパネルに「📚 ソース ○件」のバーが出ます。はじめは「🔒 限定ソースのみ」になっていて、押すと「💡 参考ソース」に切り替わります。
| モード | AIへの伝わり方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 💡 参考ソース | 資料も踏まえて答える(ほかの知識も使う) | アイデア出し、全体像をつかむ |
| 🔒 限定ソースのみ | 資料だけを根拠にする。書いていないことは「記載がない」と答え、文の末尾に [ソース1] のような番号をつける | 報告書の下書き、数字の確認、比較 |
この状態で、ふだんどおりコマンドを選んで ⚡ を押すと、集めた資料と一緒に、開いているAIに入ります。どのコマンドとも組み合わせられます。たとえば「万能・テキスト」タブの「【万能構造】3大AI公式推奨・万能テンプレート」(無料のおすすめ)で、目的と出力の形を決めて聞きます。
答えが返ってきたら、スラッシュコマンドで、追加の指示を送れます。上の「⚡ 追撃」のバーにある /事実のみ は推測を入れない答えを、「すべて見る」で開く辞典の /根拠 は主張ごとの根拠を、開いているAIに求めます。
資料が多いときは NotebookLM へ
資料がたくさんあるときや、何度も質問したいときは、Google の NotebookLM に渡すと便利です。「📚 ソース」の画面から、次の3つの形で渡せます。
- 「統合テキスト」をコピーして、NotebookLM の「コピーしたテキスト」に貼る(URLで読めないページも入る)。
- 1つの .md ファイルに保存して、NotebookLM にドラッグする。
- URLの一覧だけをコピーして、「ウェブサイト」のソースに貼る。
【NotebookLM】チャットの役割・回答スタイルの設定 無料のおすすめ
NotebookLM のチャットの設定に入れる指示です。ノートブックごとに役割を決めておくと、答えの質がそろいます。
- 選ぶ・書く項目:役割(リサーチアシスタント/企画会議のファシリテーター/社内研修の講師/映像制作のリサーチャー)、回答スタイル
【NotebookLM】ソースの不足・食い違いを洗い出す
入れた資料の中で、足りない情報や、資料どうしの食い違いを洗い出します。次に足す資料を決めるのに使います。
- 選ぶ・書く項目:調べているテーマ
答えを確かめる3つの点
- 番号をたどる:大事な文は、[ソース○] の元の文を開いて、同じことが書いてあるか見る。
- 数字と日付:単位、年、何の数字かが、元の資料と同じか。
- 「記載がない」の扱い:資料に無いと言われたら、資料を足すか、自分で調べる。AIに埋めさせない。
気をつけること
- 集めた本文は、⚡ を押したとき、送り先のAIのサービスに渡ります。社外秘の資料は、会社のルールに沿って扱う。
- ログインが必要なページや、有料の記事は、そのサイトの利用規約を確かめてから使う。
- 資料が長すぎると、AIによっては、入力の長さの上限を超えます。使う資料を絞ると、答えもぶれにくくなる。
- ソースが入っている間は、⚡ で入れるプロンプトに、毎回ソースが付きます。調べものが終わったら、バーの ✕ で空にするか、チェックを外す。
3つの道具の間で、データを自動で受け渡す機能はありません。前の道具の結果を人がコピーして、次の道具に貼ります。手間は1回のコピーですが、何をAIに渡すかを、毎回自分の目で選べます。 NotebookLM 向けのコマンドは、「Gem / NotebookLM」タブの解説で紹介しています。
Chrome のサイドパネルは、1つのウィンドウで、1つの拡張機能の画面しか出せません。LB TAB Layers(Alt+T)と LB AI Prompt side bar(Alt+A)を同時に見たいときは、LB AI Prompt side bar の上の ⧉ を押すと、別のウィンドウで開けます。